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このブログでは、劇場公開時に観た映画、DVD、オンデマンド動画などの映像作品を中心に、音楽の新譜/旧譜、スポーツなどエンターテインメント全般について、複数ライターが極私的な見解を書いています。
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哀しき獣(The Yellow Sea)



最近は嫌韓厨やらネトウヨやらが騒がしく韓流ものを褒めるのもなかなか骨が折れるようだが、こと映画に関しては間違いなく韓国のレベルは高い。もちろんある一定レベルに達した作品しか日本で興行にかからないのだろうが、それにしても画面から溢れ出るようなパワーや強烈なメッセージにはいつも圧倒される。

さて本作『哀しき獣』は、ナ・ホンジン監督が『チェイサー』と同じくハ・ジョンウとキム・ユンソクを起用した珠玉のスリラーアクション。20世紀FOX系が出資しており、すでに同監督によるハリウッドリメイクも決定しているとのこと。

物語は中国の延辺朝鮮族自治州で暮らす朝鮮族(中国系朝鮮人)のグナム(ハ・ジョンウ)の劣悪な生活描写から始まる。妻を韓国に密入国させるために多額の借金をし、その取り立てに追いまくられる日々。そんなグナムの前にミョン(キム・ユンソク)という男が現れ、韓国に密入国してある男を殺してくれば借金をチャラにしてやろうと持ちかける。グナムは金のため、そして消息不明の妻を探すために殺人を請け負うのだが、予期せぬ出来事が次々と起こり…。

朝鮮族の厳しい生活実態や密航船の悲惨な様子、手際の悪さを含めた凄惨な殺害シーンなどリアルな描写に続いて、警察との追いかけっこや、お約束のトンカチとかナタとかバールのようなものでボカボカ殴る痛すぎる暴力シーン、主演二人のモンスター級の生命力、ハリウッド並のド派手なカーチェイスなど荒唐無稽ともいえる盛り上げシーンの波状攻撃。凄まじくボルテージの高い映像がこれでもかと繰り広げられる。ハラハラドキドキを最後まで持続させる演出力はさすがというほかない。

ただ話が進むにつれて各登場人物の関係性が複雑になりすぎて、『いったいどうしてこんなに大勢が殺しあうことになったんだ?』と迷う瞬間も。しかもここまで凄まじい大量殺戮を引き起こしておきながら暗殺依頼の理由は”はなはだチンケ”であり、エンドロール中のラストシーンまで含めると、グナムのあまりにも無意味に振り回された人生に脱力する。

しかしこのチンケで無意味なのもに囚われてしまうのも人生というもの。家族で暮らすという平凡な夢を渇望しつつも、僅かなほころびからどうしようもなく運命の轍(わだち)を踏み外していくグナムの人生は、まさにタイトル通りの哀しさに満ちている。

<Raiting>
主演二人の気合の入った演技と短いカットをつないでいくテンポの良い編集で、緊張感のある見事な作品に仕上がった。
 

<Trailer>


あー

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