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グリーン・ホーネット(The Green Hornet)



すごーく楽しみにしてた作品。あの、期待してなかったけどなかなかよかったー、とかいうヌル〜いこと言う人いるけど、その程度なら幸せだ。だって期待してなかったんでしょ?

そこにいくと超楽しみにしていたこちらとしては、もう不幸のどん底ということになる。期待と現実のギャップの大きさに、もう内容すら忘れてしまいそうだ。観てきたばかりなのに…。

まず冒頭のギャングの親分チュドノフスキーがショバを荒らしている若いギャング、クリスタル・クリアの事務所に一人で乗り込んで「商売をやめろ、オレの配下になれ」と迫るシーン。そこでクリスタル・クリアは「おまえはもう終わってる、引退しろこの糞野郎」(適当)みたいな感じでめちゃくちゃ罵倒するわけだ。するとチュドノフスキーがやおら拳銃を取り出してクリアの後ろに並ぶボディーガードをブチ殺してクリアを脅かすのだが、なにこれ? もうここで脱力ですよ。

敵陣に一人で乗り込んでくる大物ギャングの身体検査もせずに話し合いの席につかせるなんてあるか? 仮にそこをすっ飛ばしても乗り込んできてるのは町内会費集めにきてる隣のジジイとかじゃないんだから、拳銃ぶっぱなすぐらいの予想は普通立ててるだろ、チュドノフスキーは事務所を急襲したわけじゃなくて、一応表から案内されて入ってきてるんだからさー。それに自分の事務所なんだから反撃の用意くらい常にしてるだろ。さらにいえば拳銃ぶっぱなされたくらいでビビって降参するようなヤワなギャングがチュドノフスキーに正面から立てつくか? いちおうチュドノフスキーはロスの暗黒街の大物という設定なんだぞ。なんだこのわけのわからん導入は…。

そこで気づいたね、あーこの映画はリアリティ無視型おバカコメディなのね、と。たしかに予告編でもヤバい臭いはあったんだよ。それでもきっと本編では、たとえおバカでもしっかりした軸のある見ごたえのあるおバカ作品なんだろうと、悲しい期待を自ら盛り上げていたのだ。でもそんな努力など木っ端微塵に吹き飛んだ。でもいいです、もう。こういう映画だと割りきってしまえば。本質的に映画であればどんな作品だろうが楽しく観られるクチなんで。

というわけで観る前の期待感を全く忘れて本作を評すれば、それなりに楽しい作品であることは確かだ。ハリウッド映画においてカトーをアジア人でキャスティングするならジョイ・チョウはベストな選出だし、ブラック・ビューティーのスタイリングには惚れ惚れするし、ストーリーも筋立てだけはまあ納得できる。

ただ、グリーン・ホーネットというタイトルに格別の思いを抱いてきた人たちや、若き日のブルース・リーの姿に憧れ続けてきたカンフー・フリークスにとって、本作はどっか別の世界のグリーン・ホーネットだったという感じ。

良くない点をいくつかあげておくと、(最近の映画にやたらと多いのだが)悪役がアホすぎ。悪役は憎たらしいぐらい狡猾で強力じゃないとやっつけたときのカタルシスがまったく生まれない。そして致命的なのは全編に流れる微妙なダサさ。ダサいとしか表現できない、スタイリッシュとは正反対の空気に満ちている。ありきたりなカット割り、引きで撮らないためにドリフのコントみたいになっている車上でのアクション、あのセス・ローゲンのコミカルな演技さえもいまひとつ光らない。たしかに制作状況が二転三転して、出来上がっただけでも奇跡なのだから、それだけでも喜ばなきゃならないんだろうけどねー…。

使いどころの意図がさっぱり分からなかったキャメロン・ディアスの存在だけは逆に突出して良かった。分からなさ、無意味さ、無駄なゴージャズ感が本作をグッと締め上げていた。これはメインストリームを外され気味の女優の使い方として、新しい道を示したかもしれない。

ラストでのキャメロン・ディアスの加わり方を見るとパート2作る気マンマンな感じ。そしてそうなればいいなあと本気で思う。正直グリーン・ホーネット&助手の二人だけでは作品が持たない。キャメロン・ディアスが加わった3人組なら結構楽しめそうだ。全米ではBOX OFFICE1位を記録したそうだけど、メチャ混みの新宿ピカデリーでガラガラの客席を見るとちょっと心配。


<Trailer>


あー
テーマ:映画館で観た映画
グリーン・ホーネット@ぴあ映画生活


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