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管理人:hagacube
このブログでは、劇場公開時に観た映画、DVD、オンデマンド動画などの映像作品を中心に、音楽の新譜/旧譜、スポーツなどエンターテインメント全般について、複数ライターが極私的な見解を書いています。
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すいかエンタ!について。

記事にはネタバレを含むものもありますので、未見の作品や各スポーツなどについて、先に結果などを知りたくない方はご注意ください。

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アイドルを何から語るかどこから見るか!!??<その1>

Podcastを聴いてたらタマフルのサタデーナイトラボで面白い企画をやっていたのでピックアップ。

内容は「良質なアイドルソング特集」と題して、完全在宅主義ヲタ(コンサート等に行かないアイドルファン)で有名な「Base Ball Bear」の小出祐介が個人的に選んだベストアイドルソングを紹介している。

小出祐介氏はハロプロでアイドルにハマったそうで、アイドルの一側面(楽曲評価)を強調しすぎる部分もあるが、ミュージシャンとしての細やかな視点は相当面白かった。小出氏の2012年ベストアイドルソングNO.1は乃木坂46の『制服のマネキン』だとのこと。

ちなみにBase Ball Bearはこんなかんじのバンド↓

『初恋』(Base Ball Bear)



以下、小出氏による選曲の紹介。

 『POP SONG 2U』(Tomato n' Pine)


惜しまれつつ解散してしまった『Tomato n' Pine』は楽曲の良さで評価されたグループ。プロデュースはアゲハスプリングス。さんまのヤンタンで長らくアシスタントをつとめていた”あの玉井健二”が代表を務める売れっ子プロデュース集団である。


 『One Love』(Fairies)


イントロもアウトロもなくすぐ終わるところがいい!と小出氏。ファンがExtended Ver.を勝手に作りたくなるような、もうちょっと聴きたい感が秀逸だというので、探したらすでにあった(笑)。Fairiesの素晴らしい曲とパフォーマンスは確かにナメられない。


『iの奇蹟』(ひめキュンフルーツ缶)


愛媛の地方アイドル。アイドル界のアジカン(小出氏)という2000年代J-ROCKのアイドル解釈版とのこと。アプローチとしてはありがちだけど、はみ出し方が尋常じゃない。


『悲しきヘブン』(℃-ute )


ビジュアルもパフォーマンスも超一級品なのにブレイクしない型アイドルの代表『℃-ute』の19thシングル『会いたい 会いたい 会いたいな』のカップリング曲。天才型歌姫”鈴木愛理”とダークホース”岡井千聖”によるダブルボーカルは、アイドル版”Public EnemyのParty for Your Right to Fight"(宇多丸氏)。”踊ってみた”で本物のアイドルの別格感&凄みを見せつけた岡井ちゃん大フューチャーの1曲。℃-uteはつんく♂の元を離れればどれだけ伸びたか…いまさら遅いが。


 『制服のマネキン』(乃木坂46)


小出氏の分析、特に「恋愛禁止条例へのアンサーソング」という歌詞分析を聞くと確かに納得出来るのだが、南流石の振付が圧倒的にかわいくないので個人的にはイマイチ。ただ曲作りは物凄くレベルが高い。

※オレ的乃木坂NO.1ソングは『ハウス』↓



「ナイトライダー」(エスペシア)


掟ポルシェ大絶賛のバブルサウンド&ケバいビジュアルが特徴の異色アイドルグループ。Jazz Funkの匂いもあり夜遊び感もあって”おっさん殺し”(宇多丸氏)。東京女子流が変な方向にぶっ飛んだ感じがあって面白いが、ここまでいくとちょっと一般層との乖離が大きく、コアヲタ特有の狭いところを掘っていく感じが強い。でもサウンドはそうとう本格的。


『チョッパー☆チョッパー』(アップアップガールズ(仮))

ハロプロを擁するアップフロントエージェンシー所属のグループ。ハロプロエッグを首になったメンバーで結成されておりハロプロには所属していない。スキルと底力がすごくある(小出氏)。圧を感じるほどの熱気を帯びた高速BPMが特徴(歌丸氏)。苦難の道を歩んでるとはいえ、つんく♂プロデュースを逃れられたことは幸運でもあると思う。

小出氏の良いアイドルソングの定義は「本人のキラキラ感と楽曲のキラキラ感の一体化」。キラキラ感ってなんだ?ってのはまた人によってさまざまな解釈があるわけだが、結局はいい曲じゃないとだめだよね、という結論は素直に同感する。曲のフックが弱くて全然売れなかったアイドルや女優やタレントやグラビアアイドルは掃いて捨てるほどいるし。

可愛いだけじゃやっていけないのがアイドルであり、可愛いことが成功の約束手形でもないのがアイドルの難しいところ。逆にそれほど可愛くなくてもトップアイドルになれる人間もいるのがアイドルの面白いところでもある。

ついでに、今日のオレ的アイドルソングNO.1はSKE48の『オキドキ』。イントロのキックのサウンド&タイミング、振付のシンクロ感だけで満点!


あー


Animal Collective:Centipede Hz

(文責)S John

メジャーな音楽シーンでも一定の評価を得た「Merriweather Post Pavilion」より3年。USインディーの雄「Animal Collective」の新譜「Centipide Hz」がリリースされた。

直訳すると「動物の集団」となるこのバンドの歴史は、動物の集団がどれくらい人里に近づいてきたか、と言うことに尽きると思う。初期作品から「Here Comes the Indian」までは完全に人跡未踏のジャングルを縦横無尽に暴れまわっていたので、先鋭的で自由な「音」は評価されていたのだが、基本的にはカルトなアンビエントサウンドとされていた。その後「Sung Tongs」「feels」「Strawberry Jam」とアルバムを経るごとにだんだんポップにわかりやすい旋律を備えるようになってきて、「Merriweather Post Pavilion」ではついに人里にたどりつき、人々の評価を得ることとなった(ちなみにその次に出た「Fall be kind EP」ではそのさらに先を目指していたようだ)。

とは言え、彼らは結局「Animal」なので、やはりジャングルに生きてこそで新譜の評判を最初にきいた時には「原点回帰!」みたいなことが書いてあったものだから、また「Here Comes the Indian」以前のジャングルライフに戻ったのかと思ったが、実際は「Strawberry Jam」くらいしか戻っていなかった。電子音の柔らかい音使いから、トライバルな生音中心に戻ったが、ポップスとしての完成度は変わらず。あのアンビエントなジャングルへの帰り道はまだまだ長く果てしないものになりそうだ。

曲のレビューとしては1曲めからひたすらくり返しを多用した「Strawberry Jam」風味のポップスが続き、中盤からはだんだん硬質な曲が増え「Merriweather Post Pavilion」を通過した後のサウンドであることが窺える。個人的にはエスニック色の強いラスト3曲がお気に入り。最後の1曲はいつも祝祭的な曲なのだが、前アルバムの「Brothersport」には及ばないまでもシャウトの気持ち良い曲に仕上がっている。

とりあえず程良い壊れ具合が心地よい今回のアルバム、前のアルバム以上に洗練されることがなくてある意味ホッとしたが、もう少しぶっ壊れてもいいかなと、そう「feels」くらいに。




テーマ:今聞いてるオススメの洋楽は?

評価:
Animal Collective
Domino
¥ 856
(2012-09-04)


【iTunes トップレート】Don't Let Me Be Lonely Tonight(Isley Brothers)



(文責)ATS!

新企画『iTunes  トップレート』をスタート。

これは「自分のiTunesでトップレートをつけている曲」をただただ単純に紹介しようというもの。アーティストの新旧はあまり関係ないけど、古い曲も聴いてみてほしいってことで、なるべく古い曲も含めてランダムに紹介していこうと思う。

というわけで、第1回目は名曲中の名曲『Don't Let Me Be Lonely Tonight』。

オリジナルはジェイムス・テイラー(James Taylor)のアルバム「One Man Dog」(1972年)の1曲。紹介するのは名演の誉高いアイズレー・ブラザーズ(The Isley Brothers)の『3+3』(1973年)バージョン。イントロのギターからいきなりディープな世界に引きこまれる。

「Don't Let Me Be〜」という言い回しのタイトルは数多くあって、「〜しないで」なんて訳されることが多い。本作は「今夜はひとりにしないでくれ」って意味。

いろんなミュージシャンにさまざまな形でカバーされているので、ググってみると楽しいよ。

こちらはオリジナル。


テーマ:今聞いてるオススメの洋楽は?

3+3
評価:
Isley Brothers
Sbme Special Mkts.
¥ 382
(2003-04-15)


Jimmy Smith:Organ Grinder Swing

「なんかかっこいい音楽ないっすかねー?」という問いには「Jimmy Smithがいいんじゃない?」と即答することにしている。

ハモンドB-3使いの頂点、ジャズ・オルガニストのレジェンドにして超絶ファンキーな音楽性、マイルス・デイビスもその存在感に感服したといわれる稀代のジャズマン『Jimmy Smith!』

という大げさな紹介はいくらでも出来るオルガン奏者の巨人なのだが、彼の作品はどれもとっつきやすく、いい意味でのBGMにも最適。オルガンという制約の多い楽器でこれほど饒舌にフレーズを操る超絶技巧もすごいんだけど、どんなシチュエーションにも絶妙にフィットする汎用性の高さは彼だけの個性だ。

彼の傑作というと『The Cat』が有名で、表題曲はJimmyを知らなくても誰もが耳にしたことがあるほどポピュラーだが、今回お薦めするのはKenny Burrell(G)とGrady Tate(Dr)と組んだトリオ演奏が素晴らしい『Organ Grinder Swing』(1965)。フレーズ、音色、演奏のすべてが超かっこいい!

というわけで、誰のどんな状況にもマッチする極上のJazzサウンドを奏でるJimmy Smithをせめて1枚は持っとけ、いろいろ捗るぞ!

ATS
テーマ:今聞いてるオススメの洋楽は?

評価:
Jimmy Smith
Polygram Records
¥ 3,395
(1991-07-01)

評価:
Jimmy Smith
Universal Jazz
¥ 444
(2005-09-22)


The Black Keys:Lonely Boy

The Black Keysの7thアルバム『El Camino』からのファースト・シングル『Lonely Boy』のPVがかっこいい!

彼らはオハイオ州を拠点とするボーカル&ギター、ドラムという編成の二人組。古いのに新しいという妙な感じのオールドスクールスタイル・ブルーズロックを展開している。前作『Brothers』はグラミー賞を受賞するなど大成功を収めた。

今作は引き続きプロデューサーにデンジャー・マウスを起用しながらも、基本に立ち返ったストレートなサウンドになっているとのこと。全曲『Lonely Boy』級だったらすごいアルバムになってそう。

一聴の価値アリ!



あー
テーマ:今聞いてるオススメの洋楽は?

評価:
Black Keys
Nonesuch
¥ 1,442
(2011-12-06)

評価:
Black Keys
Nonesuch
¥ 994
(2010-05-18)


Noel Gallagher : Noel Gallagher's High Flying Birds

兄弟喧嘩の末に解散したオアシスのお兄ちゃんの初ソロアルバム。

曲はさすがにメロディアスだし、深みがあってなかなかのデキ。オアシスのメランコリックな部分を抽出した感じ。全曲ノエルのボーカルで聴き通すというのが苦行か悦楽か、こればかりは人によってさまざまか。

ノエル自身が「オアシスは2枚目で終わっていた」と発言したり、弟のリアムはもう今から「25周年にはオアシスでライブやる!」とか言ってみたり、2人ともオアシスのことが気になって気になって仕方がないんだろうが、世間はもはやこの兄弟ほどオアシスのことなんか気にもかけてないというのが現状だ。

しかしBDIにしても本作にしても誰得? こんなの2枚に分けてリリースせずにオアシス名義で1枚でにして出しゃいいじゃん。まあ結局犬も食わない兄弟喧嘩に明け暮れて、ただただファンを振り回して彼らを取りまくすべてが疲弊しちゃったって感じだよね。

とまあ、オワコン感ありありだけど、1枚のアルバムとしては素晴らしいのでぜひ一聴!

あー
テーマ:今聞いてるオススメの洋楽は?


オリジナルよりも良いカバーソング TOP30

英NME誌のサイトが「オリジナルよりも良いカバーソング TOP30」を発表した。

1. Johnny Cash 'Hurt' (Nine Inch Nails)
http://www.youtube.com/watch?v=SmVAWKfJ4Go

2. Nirvana 'The Man Who Sold The World' (David Bowie)
http://www.youtube.com/watch?v=fregObNcHC8

3. The Futureheads 'Hounds of Love' (Kate Bush)
http://www.youtube.com/watch?v=fcMAM9B7yAA

4. White Stripes 'I Just Don't Know What To Do With Myself (Dusty Springfield)
http://www.youtube.com/watch?v=2iVRqCLGRtY

5. The Beatles 'Twist and Shout' (The Isley Brothers)
http://www.youtube.com/watch?v=AA9maAERDAs

6. The Fall 'Lost in Music' (Sister Sledge)
http://www.youtube.com/watch?v=6P0OYWZeiCI

7. The Who 'Young Man Blues' (Mose Allison)
http://www.youtube.com/watch?v=iJCXpFy0E5s

8. Arctic Monkeys 'Love Machine' (Girls Aloud)
http://www.youtube.com/watch?v=aTNC9l46oR4

9. Jeff Buckey 'Hallelujah' (Leonard Cohen)
http://www.youtube.com/watch?v=HKnxmkOAj88

10. Soft Cell 'Tainted Love' (Gloria Jones)
http://www.youtube.com/watch?v=gBWrLhgiX74

11. Janis Joplin 'Me and Bobby McGee' (Roger Miller)
http://www.youtube.com/watch?v=xYFhWV8--io

12. Jimi Hendrix 'All Along the Watchtower' (Bob Dylan)
http://www.youtube.com/watch?v=bng3agUOYiI

13. Muse 'Feeling Good' (musical song)
http://www.youtube.com/watch?v=CmwRQqJsegw

14. Kim Carnes 'Bette Davis Eyes' (Jackie DeShannon)
http://www.youtube.com/watch?v=3Al9blQOhNw

15. Guns N Roses 'Live And Let Die' (Paul McCartney)
http://www.youtube.com/watch?v=6D9vAItORgE

16. Travis '…Baby One More Time' (Britney Spears)
17. Ryan Adams 'Wonderwall' (Oasis)
18. Marilyn Manson 'Sweet Dreams (Are Made Of This)' (Eurythmics)
19. Santana 'Black Magic Woman' (Fleetwood Mac)
20. Happy Mondays 'Step On' (John Kongos)
21. The Animals 'The House Of The Rising Sun' (American classic folk song)
22. Sinead O'Connor 'Nothing Compares 2 U' (Prince)
23. Manfred Mann's Earth Band 'Blinded By The Light' (Bruce Springsteen)
24. Thin Lizzy 'Whiskey In The Jar' (Irish traditional song)
25. Jose Gonzalez 'Heartbeats' (The Knife)
26. White Stripes 'Jolene' (Dolly Parton)
27. The Clash 'I Fought The Law' (Bobby Fuller Four)
28. Bjork 'It's Oh So Quiet' (Betty Hutton)
29. Beck 'Never Tear Us Apart' (INXS)
30. Led Zeppelin 'Babe I'm Gonna Leave You' (Joan Baez)

ロックもポップスもそろそろネタがマジで尽きてきて、クラシックやジャズが通った道のごとく、今後は再現音楽としての価値のほうが高まっていくのだろう。

80年代でほとんどのネタが出尽くして、新曲が過去の名曲を凌ぐことが不可能になりつつある現状では、新鮮味のないヒットチャート曲よりも良質なカバー曲を聴いてるほうが、ずっと意義深いかもね。そこから派生する音楽やミュージシャンをたぐっていくことで、さらに深みのあるリスニングライフが送れる可能性もあるし。

あー

Getz/Gilberto

憂鬱な梅雨の季節だが、さわやかに過ごしたい時にぴったりなスタン・ゲッツ&ジョアン・ジルベルトの古典的名盤を紹介。

ボサノバという音楽が生まれてから、この軽快なリズムはずーっと世界中で愛され続けていて、ギターの弾き語りからエレクトロポップまで、幅広く演奏されている。これほど官能的でテクニカルで情緒的なリズムは他にないだろう。

決定的名盤と評価されるこの「ゲッツ/ジルベルト」は単なるグッドなBGMとしてのボサノバを超えて、シンコペーションが生み出す根源的な力強さも感じさせる。

テーマ:今聞いてるオススメの洋楽は?
あー

評価:
アントニオ・カルロス・ジョビン,トミー・ウィリアムス,ミルトン・バナナ
ユニバーサル ミュージック クラシック
¥ 6,137
(2003-04-23)


レディオヘッドによるカバー20曲がダウンロード無料!よりいいもの



stereogum」がレディオヘッドがこれまでにカバーした曲を無料ダウンロードして話題を集めている。

ニール・ヤング、オアシス、ビョークなど、今まであまり知られていないレディオヘッドのカバー曲ばかりを集めていて、これはこれでとても楽しい。

で、そのダウンロードページをずーっとスクロールしていくと『Stereogum Presents... OKX: A Tribute To OK Computer』というバナーが現れる(掲載画像です)。

このバナーをクリックすると、レディオヘッドの『OK COMPUTER』の各楽曲を他のアーティストがカバーした曲を集めているアルバムの無料ダウンロードページに飛ぶ。

ページに曲のタイトルがずらっと並んでるんだけど、そのちょっと上の「Introduction」というテキストの最後に「Download OKX as a .zip file.」というリンクがある。ここからアルバム丸ごとダウンロードできる。

いや〜、いいですよ。久しぶりに聴いたけど、やっぱり『OK COMPUTER』は名盤だなーと改めて思いました。Marissa Nadler (feat. Black Hole Infinity)の『No Surprises』とか、ほんと素晴らしい。

ということで、両方ともに内容は素晴らしいし無料だし、おすすめ!

あー
テーマ:今聞いてるオススメの洋楽は?


アメリカ国家傑作選!

東日本大震災に対する各国の援助について、ありがたいと思う感謝の気持ちと同時に、国の尊厳とか、国の意思を果たそうとする人々について考えさせられる。

日本政府や東電の腰の座らない対応を毎日のように見せられると、とくに米軍の働きなどは感謝を通り越して感動すら覚えるのだが、アメリカという国は国歌、すなわち『The Star Spangled Banner』を高らかに歌い上げることとそれを聞くことで、ものすごく盛り上がるということになっている。スーパーボウルはその良い例だ。

この盛り上がりの理由については「移民国家で人種のるつぼなので、共通項としての『National Anthem』が自らのアイデンティティの拠り所なのだ」とか、まあさまざま解釈はあるにせよ、とにかく『The Star Spangled Banner』を歌う歌手も聞く観客も、これ以上無いほどの盛り上がりを見せるのは事実。

というわけで、今回は『The Star Spangled Banner』のいろいろなバージョンをご紹介。

最高傑作といえば文句なしでこれ!1983年のマービン・ゲイによるNBA オールスターでの名唱!コード進行も絶妙でソウルの神曲が新たにリリースされたという感じ。


上の映像とマービン・ゲイの娘ノーナ・ゲイが共演した2004年のNBA オールスター。涙ものです。


R. Kellyバージョン。Bメロからサビへのスムージーさとラストの「Clap your hand!」がもう超かっこいい!


絶唱系ではあとにもさきにもこれを超えるものがないホイットニー・ヒューストン版。有名すぎるけど今聴いても鳥肌が立つ!


デスチャの複雑かつ優雅なハーモニーが素晴らしい。フェイクや譜割りの解釈も面白い。


スーパーボウルでのビヨンセ単独歌唱もなかなかいい。緊張がこっちまで伝わるようなビヨンセの気の張り方が尋常じゃない。海兵隊大将ピーター・ペースとの入場もかっこいい。


ディクシー・チックスの素晴らしいハーモニー。カントリー界で凄まじい成功を手にした三人娘だけどイラク戦争に反対して総スカンをくらった。全米のラジオ局での罵倒ぶりは酷いものだったらしい。一度謝罪はしたものの結局最後まで当初の主張を翻さず、のちにグラミー賞を獲得し復活したのは感動的だった。
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とりあえず有名どころをひと通り。ほかにも凄いのがいくらでもあるので、第2弾もそのうちやろうかな。ほかにも、どヘタなのばっかり集めたビデオとか、子供バージョンとか、あのアイドルが!?とか、ほんと『The Star Spangled Banner』はネタの宝庫。

ついでに『君が代』が好きか嫌いか、人それぞれなんだけど、参考までにフランス国家を歌詞付きで。フランス革命時に出来た歌だそうだけど各国それぞれいろいろあるんだよ。



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